Yuki Tamura / CTO @ MFS:CTOに求められるのは、それぞれのフェーズにおいて組織で「何が問題になっているか」に着目し正しい問題を定義することです。
創業期でそもそもプロダクトが成功しておらず収益を生んでいないなら、どうやって会社を存続させるかを考えないといけないですし、プロダクトが収益を生み始めたらそれをどうスケールさせるかを考えなければなりません。
時には技術的な負債に悩まされることもあるでしょうし、先が見えないのにもかかわらず技術的な意思決定をしなければならないかもしれません。
経営陣と現場の乖離に悩まされることもあれば、ビジネスが上手くいかなくなりレイオフすることもあるでしょう。
プロダクトによっては超絶技巧が必要ないケースもあれば、革新的であるが故に専門家を雇ったり適切なパートナーを見つける必要もあるかもしれません。
ですから、まずは「何が問題であるか?」を正しく発見することです。
社員数、事業規模が変われば問題も変わりますし、開発しているプロダクトや会社の方針によって問題は変わってきます。
一概に「フェイズがこれこれだから、問題はこれである」とは言えませんから、注意を払うとすれば「何が問題か」ということになります。
そして、その問題は常に変化していきますから、柔軟に問題に取り組みましょう。
その中で、もし自分じゃ無理かもと思ったら、次のCTOの適任者を探すことに注力すると良いでしょう。