ドリチン:恐怖を感じる内容やタイミングは人それぞれでは思います。例えば筋骨隆々のヤンキーが自分に対して怒りに満ちて近づいている場面で覚える恐怖、宿題が終わっていない中で学校にいって先生に怒られるのではないかという恐怖、無人島を脱出しないといけない中で覚える恐怖などさまざまなものがあると思います。しかし、恐怖の根幹には「畏怖」「不透明」が背景にあることが多いと思っております。ヤンキーに対する「畏怖」、先生に対する「畏怖」、無人島をいつどうやって脱出できるのかわからない「不透明さ」といったようにそれぞれが対応できると思います。その考えを前提におくと、暗闇に対する恐怖というのは「視界が確保できない」という「不透明さ」が恐怖の根源であると思います。暗闇の度合いは状況によりますが、基本的に自分のいる現在地から目的地に対して暗闇の状況下では次のアクションが取れないと思います。そういった自分の状況を把握することが難しい、次に何を行うことができるかわからない「不透明さ」が暗闇に対する恐怖の内訳であると思います。