私も「積ん読」が多い(積ん読ばかり)なので、あまり有効な回答はできませんけれど、思うところを書きます。

一番効果がありそうなのは「考えずに読み始め、時間を区切る作戦」ですね。

読む優先順位が決められないということは、端的に言って「次にどれを読むか」を決められないということですよね。決められない……迷う……これを読むくらいならあっちを……これはおもしろいのかな……こっちはハードルが高いし……のように時間が過ぎてしまいます。

迷ったり悩んだりするのは、「どれを読もうか」と考えてしまうからです。ですから、何も考えずに読み始めましょう。手当たり次第なんでもいいから一冊を手に取り、30分や1時間などの時間を決めて、読んでいくのです。

そして時間が来てつまらなかったらやめてもいいし、おもしろかったら続けて読みます。

読書に限りませんが、ゼロからイチに持っていくところ(つまり、何かをやり始めるところ)ではハードルは高く感じますが、ふだんやっている続きをするのはスッと行けるものです。ですからその「ゼロからイチに持っていく」ところをいかにして突破するかがポイントとなります。

考えてしまうと決められないのですから、考えずに決めましょう。

大掃除のときに、手に取った本を読み始めて止まらなくなることってありますよね。あれこそ、適当に手に取ってゼロがイチになった結果です。積ん読解消のためには、あの状況を意図的に作り出すのがいいと思いますよ。

積ん読解消ではありませんが、停滞している作業を再開するときに私はこの方法をよく使います。何も考えず、まずは着手しちゃう。そして時間を区切る作戦で進むのです。

ということで「考えずに読み始め、時間を区切る作戦」をおすすめします。

 * * *

関連しそうな読み物にリンクします。

◆何も考えず、まずは着手 - 仕事の心がけ

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◆本はどんなふうに読むのがいいんですか?

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◆仕事と楽しみの「けじめ」をどうつけるか

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◆結城先生はどのように本と付き合っていますか?

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2022/06/03Posted
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