田口善弘@中央大学:プラズマ砲というところに書かれていますが「極めて多くのエネルギーを持つため、これを投射された対象に大量の熱エネルギーを与える。このエネルギーにより対象を破壊する」ということになります。
一般にものを破壊するにはエネルギーが必要です。例えば、燃焼も一種の「破壊」ですが、この破壊を引き起こすためのエネルギーは、物質が酸素と結合して二酸化炭素や水蒸気などに変化するときの余剰エネルギーが使われています。
プラズマは原子が分解して原子核(を構成する陽子や中性子)と電子に分かれてしまっている究極の高エネルギー状態なので、このプラズマと接すると物体はこのエネルギーの力で破壊されてしまいます。
なので簡単にいうとプラズマが兵器に使えるのはそれ自身が大きなエネルギー量をもっていて、それを対象物質に分け与えて破壊(物質を分解)してしまうからだ、と言えばよいと思います。ただし、「薄い」プラズマではエネルギーが足りませんから「濃い」プラズマを対象物にぶつけないとだめだと思います。