どれだけコスト(労力・時間・努力・資金)を使ったとしても、その結果としてはウサギが「つかまった」か「つかまらなかった」のどちらかになります。一羽のウサギを62%つかまえたなどとということはありえません。
「閾値(いきち)」という概念があります。コップに水を入れていったとき、コップからあふれるまでは水は一滴もそとにこぼれません。あふれるまではいくら注いでも外に出てくる水はゼロなのです。閾値となる値を越えるまでは何も起こりません。
二羽のウサギを追って力を分散してしまい、一羽のウサギをつかまえるために必要な労力の閾値を越えることができないとしたら、まさに「二兎を追う者は一兎をも得ず」になるわけですね。
優先順位をつけて取り組むにせよ、同率で取り組むにせよ。必要な成果物が「コストに応じた割合で得られるもの」なのか、それとも「得るために必要な閾値があるもの」なのかの判断は重要になります。もしも閾値があるならその値はどれほどか、自分が発揮できるコストがどれだけなのかを理解することが大事になるでしょう。
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