私が思う「仕事ができる人」の特徴は、一言で言うならば「想像力がある人」です。
「想像力」というのは意味の幅が広い言葉ですから、もう少し絞り込みます。(1)このまま進めばどういうふうに事態が変化するかを想像できる。(2)同じ仕事をしている他の人が何を考え、どのように行動するかを想像できる。(3)自分の発言や行動が他の人にどういう影響を与えるかを想像できる。と、そんなところでしょうか。
別の表現をするならば、(1)は未来の想像、(2)は他人の想像、(3)は自分の発言や行動の結果の想像といえます。
いわゆる「能力が高い」人はもちろん仕事ができる可能性は高いのですが、その人一人の能力が高くても、仕事を遂行する上ではそれほど効かない場合もあります。一人ができることには限りがあるからです。でも、上で述べたような想像力を持っている人は、多方面に関して適切なアクションをぽん・ぽん・ぽんと打てる可能性が高くなります。「このまま進んだらまずいから、あの人にメール一本打っておこう」とか「スタッフの○○さんの動きが良くない理由は何だろう、今度ちゃんと尋ねておかないと」とか「みんなに方針がしっかりと伝わっていないのはまずいから、ミーティングを設定しよう」といったアクションをとれるのはすべて「想像力」のたまものであると思います。
どんな仕事でも、時々刻々と状況は変化していくものです。なので能力がいくら高くても、想像力がなければ状況の変化に対して後手後手にまわりがち。でも、適切な想像力があれば、少し余裕を持って早めの対策を検討することが可能になります。
ということで、私が思う「仕事ができる人」の特徴は、「想像力がある人」になります。
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