杉本憲彦:研究テーマが被っていることが、その研究を始めた後にわかってしまった場合は、先に論文化する競争が発生します。投稿した時点で論文には投稿日が残り、先取権が持てますが、採択されるとは限りません。
けれども同じテーマであっても、解析手法や使っているモデルが違えば、それは確認の意味でも論文になります。
あとは学会などに参加して情報収集を行い、どんな研究をやっているか調べることで、なるべく競合しないようにしています。また早めに自分たちのやっている研究を、学会などで発表することで、他の研究者(やグループ)にバッティングしないよう調整してもらうようにもしています。
誰にでもできるけれども、アイデアがいい場合などには、先に論文にしてから学会発表をすることもありますね。ケースバイケースになります。