研究者である以上、研究した成果を発信することは重要な仕事であること、自分の使命であるということが、まずは大前提です。

科学者ですが、エッセイも書いており、これは一番、楽しい作業です。次に楽しいのは特許の明細書を書いているときでしょうか?特許を書いているときは、類似の仕事をしている特許と如何に差別化して特許を成立させるのか、あるいは他の誰かが特許侵害してくれないかと、知的なゲームとしてとらえています。特許侵害してくれれば、相手からクロスライセンシングなどで特許を実施できます。

論文は時には苦しいですが、やはり、楽しい仕事です。自分が考えたストラテジーで得た実験成果で、世間を驚かせるのが仕事ですから、大好きな仕事です。人によっては実験が好きすぎて、論文を書かない、書けない人もいます。でも発信してこそ、世界は驚いてくれるかもしれません。論文が出た翌日、世界中から十数件の遺伝子のリクエストが来たときは感動ものです。また、朝、投稿した論文が、その夜に、一度も査読者に回らず、編集者レベルで受理された時など、楽しすぎる経験もあります。

2022/01/11Posted
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