稲増 一憲:心理学の質問紙において、5件法や7件法などの選択肢が奇数となる質問項目が用いられやすいのはなぜかというご質問と理解して良いでしょうか。そうだとすると、回答者に賛成でも反対でもない(どちらともいえない)という中立的な回答を許容するためです。また、これにより、回答の分布を(多くの分析において仮定されている)正規分布に近づけることができます。一方で、(とくに日本人は回答が中間に集まる傾向があることもあり)中間選択肢への回答の過度な集中を避けるために、4件法や6件法などが用いられることもあります。