月夜野:言語学者ではないので参考程度に。
日本人に英語を教えている方々が口を揃えて言うのは「日本語の語彙を増やせ」と「日本語で言えないことは外国語でも言えない」です。
当たり前ですが、この場合の「語彙」にはイシューだのエビデンスだのという外国語をカナ表記したものは含まれません。
「日本語で言えない」というのは「言いたいことを言語化する(伝えたい内容を言葉に出来る)能力がない」という事です。
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世界情勢を鑑みてと仰るならそれは外国人との意思の疎通のために学ばせたいのだと思いますが、自分の考えを母国語ですら意味が伝わるように言葉を組み立てられないのに外国語で言えるわけがありません。
相手に伝わらない言語を学ばせたところで意味はないと思います。
日本は外国語の学習書が充実していますので、まともな読解力があれば学習書で学ぶ事が出来ます。
かなりマイナーな言語でも大抵は入門書があります。
語学を教えてくれる教室なども沢山ありますから中途半端なことをするくらいなら国語をしっかり学んだ方が良いと思います。
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また、現在主流の言語がお子さんが大人になったときも主流とは限りません。
全く違う言語が主流になった場合、学習した言語とは別の言語まで覚えなければならなくなる可能性もあります。
英語も主流になったのは比較的新しく昭和半ばくらいまでは医師はドイツ語でカルテを書くのでドイツ語が必修だったと聞いています。
調べれば分かりますがバイト、サボる(サボタージュ)などは英語ではありません。
日本で英語が外来語として取り入れられるようになったのは割と最近です。
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Nintendo
Switchの「ナビつき!つくってわかるはじめてゲームプログラミング」と言うゲームで教えるのはプログラミング言語ではなくプログラミングの考え方です。
プログラミング的思考が出来ればどのプログラミング言語でも応用がきくからです。
語学も同じだと思います。
本当にネイティブ並みに英語が上手い人というのは国語も得意です。
国語も英語も語学なので語学的思考が出来るからだと思います。
そう言う意味でもまず国語をしっかりと学んだ方が良いと思います。
あくまでも個人的な意見ですが。