まこ:大学の授業で感想文を書くことが課題になってみた映画ですが、「それでも夜は明ける」という映画は、人生で一度は見ておくべきであると言えます。
これは、奴隷制度が存在した時代のアメリカを舞台に、「自由黒人」と呼ばれる奴隷ではない黒人である主人公が騙されて奴隷として売られ、解放されるまでの12年間もの長い年月を奴隷として過ごしたという、実話に基づいて作られた歴史映画です。
日本に住む私たちには、奴隷制度は世界史の授業などで教えられる、紙上のできごとのようにも捉えられかねないものだと思います。しかし、この映画を見るとその考えは変わります。
奴隷を含む黒人がこの時代にどのように扱われていたか、様々な描写を通して知ることができます。暴力的な描写もありますが、それ以上に心理描写に心を打たれました。
最後に主人公はプランテーション農園から抜け出すことができます。しかし、他の奴隷は皆もちろん奴隷農場を出ることはできません。そのときの描写をぜひ見てみてください。