小川仁志:実は私も長時間集中できないタイプなのでよくわかります。人間の集中力は15分くらいしかもたないのではないかとかねてから主張してきました。あくまで教師としての経験則ですが、似たようなことを唱えている人はほかにもいます。そこで、これまで様々な機会をとらえて「15分間集中勉強法」を唱えてきました。15分だけ一つのことに集中し、飽きてきたら別のことをやるという方式です。また、嫌なことを先延ばしにするという点についても、15分だけなら我慢できるのではないでしょうか。10分でもいいと思います。どうしても嫌ならやらなくてもいいと思います。そんなこというと、「逃げている」とか「将来困る」という人がいますが、自分の基準と世間の基準が異なるだけですから、逃げているとはいえません。将来困るかどうかも、何をやるかで変わってきます。だからあまり気にする必要はないと思います。その代わり、自分が好きなこと、ずっとやってても楽しいと思えることは存分にやるようにしてください。すごく得意なことがあれば、多少できないことがあってもカバーできますから。今は益々そういう時代になってきています。一番大事なことは、毎日を楽しむことです。勉強が嫌になったら楽しめませんから。新しいことを知り、それについて考え、使えるようになること自体はとても楽しい営みのはずです。そしてその意味での勉強は一生続きますから。うまく付き合っていきましょう!