蒔田純:教員の業務をAIがサポートできる点はいくつかあると思います。
■教材作成
教員は教科書の他に授業で使用する教材の作成が必要となる場合がありますが、ネット上にある関連情報の中からAIが必要な情報を抽出し、必要な教材の基になるものを作成することは可能だと考えられます。また、学習者のレベルやクラスの進捗度に応じて適切な教材をつくり変えることも可能だと思います。
■採点
試験や小課題の採点もAI活用が期待される業務だと思います。近年のAIでは、選択式はもとより、記述式でも文脈とキーワードから生徒の答えを点数化することも可能だと思います。
■学習進捗管理
生徒の学習進捗管理は
AIの活用に特に適した分野だと思います。例えば、生徒がどこで苦戦しているか、どの分野が弱点かを特定し、それに応じて、教員に対して生徒ごとにカスタマイズされたアドバイスを提供することが可能だと思います。
■バックオフィス業務
教員には、対生徒の業務以外にも、様々な書類作成や業務管理等のバックオフィス業務があります。これらは定型的なものが多いので、AI(あるいはそれ以前のDX)による効率化が見込まれ、その分、生徒に向き合う時間がより多く確保できると想定できます。