yosuke_furukawa:多分ちゃんとした分厚い技術書を隅から隅までちゃんと読んだという経験が少ないのか、これだというのが思いつかなかったんですが、いくつか紹介します。
* ハイパフォーマンスブラウザネットワーキング
今までの本とは異なり、小手先のテクニックの話ではなく、ネットワークの内部の話から細部に至るまで解説があり、その細部の理解から来るパフォーマンスチューニングの解説はものすごく理解しやすかったです。こういう本を書くには多くの文献や本を調べて考察し、それを組み上げ直す情報再構築能力が必要だと思うので、毎回読み直すくらい好きです。
* プログラミング言語 Go (ADDISON-WESLEY PROFESSIONAL COMPUTING SERIES)
この本はある種思い出でもあります。翻訳者の柴田さんと毎月読んだ上でディスカッションをさせて貰える機会に恵まれました。その講義内容の中にはGoがなぜこういうデザインなのか、そのデザインの中にあるハードウェアの話やOSの話、ソフトウェアエンジニアとしてのミニマルなデザインと実験という内容が含まれており、非常に楽しい本として読めました。
* Philosophy of software design
最近読んだ本ですが、この本も哲学部分が多く書かれていて楽しかったです。どうも自分は単なる情報としての本というよりも書いた人が何をどう思ったのかを語ってくれている本が好きみたいで、この本もそういった意見が強めの本です。コメントを書くな、書け、議論や設計とはそもそも何なのか、という姿勢を問い直すような本でした。だいぶ意見が強いのでそういう中立な意見を求める方には向かないと思いますが、おもしろいと思った本なので紹介します。