btway:ジョブの定義・管理があいまいだったところに尽きるのではないかと思います。
成長を企図する会社は、N年後に売上X億円を達成したいみたいな事業計画を作っております。その達成に向けて既存事業の拡張、アライアンスから新規事業も含めて検討していくわけなのですが、そのためにはどのくらいの人数が必要かについてはなんとなく検討を進めるものの、「どんな専門性を持った人が必要なのか」については議論がし尽くされていると言えません。
社内メンバーがどういった能力を持っているかについても、きちんと調査しきれていません。人員を足りないところに異動させるといったメンバーシップ雇用形態を継続してとってきたため、「エンジニアが足りないから、営業からジョブチェンジしてよ」みたいなことが往々にして起きます。ジョブチェンジしたら社内教育するわけでもなく、研修会社に丸投げして完了。そのため「言われればなんとなくこなす」といったジェネラリストが社内の多くを占めるようになっていきました。
しかし現ビジネス環境はどんな職種においても高い専門性が求められる時代。付け焼き刃な知識を身に着け、いたずらに社歴だけが長いだけのメンバーに任せられる仕事はどんどん減っていきます。思考する部分についてもコンサル会社におまかせできますので、経営陣になれるくらいの胆力・視座があるメンバー以外、「なにをさせたらいいんだろう」という状態なのです。
今後ジョブ型に変わっていく過程で、早期退職・希望退職なども合わせて組織をリストラクチャリングをしていくのだと思いますが、だいぶ余剰人員が多いんだろうなという印象です。