積惟美:3変数以上の相関分析では,基本的に「重回帰分析」という手法が用いられます。これは,(y, x1,x2)という3つの変数が存在する場合,
y = β0 + β1x1 +β2x2 + ε
という式を解き,yとx1,もしくはyとx2の相関関係を検証するものです(ここで,β0は定数項,εは誤差項)。β1はyとx1との相関関係を,β2はyとx2の相関関係を示します。なお,このとき,β1はyとx2の関係性を一定としたうえで,yとx2との相関関係を示していると言う点を注意してください。
ちなみに,
y = β0 + β1x1 + ε
というように,x2を除いて解いた場合,β1は単純にyとx1と相関分析における相関係数を示しています。
さらに,yが0か1しかとらない2値変数の場合はlogitやprobitモデルと呼ばれる少し特殊なモデルを利用したりします。他にもいろいろとありますが,詳しいことは統計に関する参考書をご参照ください。
実際に重回帰分析を行う場合は,RやStataのような統計ソフトを利用するのが便利ですが,Pythonでも出来ますし,なんならExcelで実施することも可能です。