小川仁志:これもワクワクするいい質問ですね。しかもある意味で思考実験ですよね。どうせやるなら、やっぱり時代を超えて古今東西の哲学者たちが論じてきた共通のテーマの方がいいでしょうね。それぞれの時代や国の文脈を踏まえつつ、みんなで普遍的な答えを導き出していくような感じで。哲学カフェですから、決して討論ではなくなごやかに。メンバーはテーマ次第ですが、例えば「生きるとはどういうことか?」みたいなのがやりたいですね。そうすると、哲学によってより善く生きることを説いたソクラテス、道徳的に正しく生きることを説いたカント、私が大学院で学んだ哲学者であり社会に生きることの意義を説いた人物でもあるヘーゲル、そしてもちろん実存主義系統の哲学者からサルトルとかハイデガーとかですかね。日本からは『人生論ノート』の三木清とかに参加してもらいたいですね。中国からはやっぱり老子でしょう。水が流れるように生きることの大切さを直接聞きたいですね。いつか夢のバーチャル哲学カフェとして実現しますね。(Read more)