トルコの大地震で高層の建築物が倒れたことについて、日本のTVのある情報番組が「トルコの建物は耐震性が悪い、日本のような耐震基準を設けて遵守させるべきだ」との論調で伝えていました。私はこれは少々恐ろしい考え方なのではと思ってしまいました。
今回のトルコの大地震は、内陸の地震でありながらMw7.8とMw7.5という規模でしたが、近年の日本でこの規模の陸域の地震は起きていないように思えます(私の知っている限りでは濃尾地震と大正関東地震しか思いつきません)。しかもその頃の日本に、高層建築物がたくさんあるような街はないはずです。つまり、現代のビルがたくさん立ち並んだ日本は、今回のトルコの地震のような災害には未だ遭遇したことがないのではないかと思いました。
それに、日本の耐震基準(建築基準法)は確かに優れていますが、すべてが基準を満たしているわけではないはずです(既存不適格建築物という言葉を過去に聞いたことがあります)。
私は、もし今の日本で今回のトルコのような内陸の地震が起きたら、トルコと似たような被害が出てしまうのではないかと心配です。
専門家の方々のご意見をお伺いしたいです。
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