〆鳥メト:生物の進化の方向は自然選択によって決まると言われています。
例えば、気温が下がってきたら体が大きい生き物の方が熱を保持しやすいので「強い」と言えるし、食べ物が少なくなってきたら遠くまで食べ物を探しに行ける移動力のある生き物が「強い」ということになります。
直接戦って勝つか負けるかという事が重要になる場合もありますが、それはあくまで一つの要素にすぎず、外敵に対して牙や爪で戦う以外にも、隠れるとか逃げるとか毒や病原菌を持つとか、敵の来ない高い崖や木の上で生活するとか、あとは多少殺されてもいいぐらいに繁殖するとか、様々な方法で適応することができます。
重要なことは、生物は決して「強くなろう」という目的を持って進化しているわけではなく、交雑の結果様々な特徴を持つ個体が均等に生まれ、その中からたまたま生き残った者が次の世代にその特徴を引き継ぐという、その繰り返しで進化が起きているということです。
もちろん、生物の進化の仕組みについてはまだ分からないことも多いので断定的なことは言えませんが、質問の答えとしては、「強いものと弱いものが生まれる条件」とは「偶然」のみである、ということになります。
偶然生まれ持った特徴を持つものの中から生き残るべくして生き残る者が生き残り、その残った者のことを「強いもの」と呼んでいるわけです。