田口善弘@中央大学:何かが「ない」と断言するのは「ある」と断言することより遥に難しいです。自分が知らなかっり、見つかってないだけかもしれないから。それでも多分、「羽毛を持つほ乳類はいない」と言っても多分間違いじゃないです。 なぜか。 鳥や恐竜が羽(羽毛)を持って入るのは同じ祖先から進化したからです。こういうのを専門用語で「共有派生形質」と言います。祖先がもっているから自分ももっているということですね。ほ乳類は羽目の代わりに毛を発展させました。ほ乳類が毛をもっているのはこれも同じ祖先から進化したからです。 全然違う祖先から進化しても同じような器官をもつことが絶対ないとは言えません。例えば、イカやタコの目の構造が人間によく似ているのは有名ですが、これは「見る」という機能が非常に特殊なので独立に最適な物を進化させたら同じ解にたどり着いてしまったというだけのことです。 ほ乳類の毛と鳥類の羽(羽毛)は外皮の一部であるという意味では同じですが、それ以外に機能を持っています。例えば、鳥の羽(羽毛)はクジャクの例にあるように異性へのアピールに使われています。毛で同じものを実現するのは難しいでしょう。逆にハリネズミは身を守るのに毛を使っていますが、これを羽で実現するのは難しいでしょう。 毛も羽も、外皮を覆うものとして進化しましたが、かなり形状が違い、副次的に担っている機能が違うので、その副次的な機能も含めて羽と毛が交換するのは難しいので、毛を進化させてしまったほ乳類がそれを羽で置き換えることは難しいし、利益が無いのではないかと思います。そういう意味で多分、ほ乳類が毛を捨てて羽に乗り換える可能性はかなり少ないと思います。 (この考察は英文ですがこの記事に依りました)(Read more)