Yoshi Yamaguchi:人間の体は長時間同じ姿勢を保つようには出来ていません。したがって、座りっぱなしだけでなく、立ちっぱなしも良くありません。
座りっぱなしによる弊害は多々あります。たとえば、座りっぱなしの姿勢のままだと、足を膝の部分で90度曲げた姿勢を続けることになります。この状態ですと大腿四頭筋が伸びたまま、ハムストリングスが縮んだままになります。これが原因で骨盤が後傾しやすくなり、腰痛の原因となります。また筋肉が同じ長さで動かされないと動きが硬くなり、血行不良や怪我の原因にもなります。デスクワークなどではパソコンを使い続ける事が多いと思いますが、その場合は骨盤の後傾だけでなく、キーボードを使い続けることによる巻き肩等で肩こりの原因にもなります。また座りっぱなしは骨盤に直接体重がかかる姿勢でもあるので、椎間板への負担も大きく、椎間板ヘルニアの危険性も高まります。
他にも、足のむくみによる血栓のリスクや座り続けることによる下肢の筋肉の衰えなどにも繋がります。下肢は全身の筋肉の7割の筋量がありますので、下肢の筋肉の衰えは基礎代謝に大きく影響します。