田口善弘@中央大学:「エンジニアの仕事が奪われるくらい、有能なコーダーだ」は盛りすぎだし、「まったくの誤りを自信満々に提供するけしからんやつだ」というのは正しいですが、一面しかついていません。
大体において大雑把にいうとChatGPTの使い方は
「自分が正しいかどうか判断できるものに使うには有用」
ということになると思います。「自分が正しいかどうか判断できるもの」ならChatGPTに頼まなくてもいいのでは?と思うかもしれませんが、例えば僕がChatGPTに「この英語をネイティブ風に直してください」という一文と共に自分が書いたつたない英語を投げるとします。ChatGPTは英語の文を直して送り返してくれます。僕にはこの英文がネイティブ風なのかどうかは解りませんが、意味がおかしいかどうか、とか、自分の基準で見てつたない英語かどうかの判断はできるので、意味が間違っていなくて、自分から見てつたない英語でなければChatGPTの書いてくれた英文を採用しても何の害もありません。つまり「こういう風にして欲しい」と思っても自分ではそれを作るのが大変だけど出来たものが正しいかどうかは簡単に判断できるような場合には使えばいいと思います。一般に何かの答えを考えるのは難しいですが、答えが合っているかどうかは確認するのは比較的容易な問題はたくさんあります。そういうものに使うのが良いでしょう。ChatGPTが嘘を吐くのも事実なので自分で当否が判断できないものにChatGPTを使うのは絶対に止めた方がいいです。
ちなみに「エンジニアの仕事が奪われるくらい、有能なコーダーだ」というのは「こういうプログラムが欲しい」と思っても作るのは大変ですが、できたものが正しいどうかは動かしてみればわかるので(当否の判断が可能)「プログラマーはやることなくなるよね」という意味で使われていると思います。