Tomyuki Yokota:個人的な意見となりますが、大学発ベンチャーが、一般的なベンチャーと比較して優っている点は、最先端の技術をベースにしたベンチャーという点だと思います。
大学の研究は、これまでにない新しい技術や現象を発見することを目的としています。そのため、そこで生まれたシーズは大きなアドバンテージがあると思います。
一方で、大学発ベンチャーの失敗しやすいところとしては、ビジネスモデルなどがあげられると思います。他の先生も述べておりますが、シーズとニーズが相まってビジネスは生まれます。そのため、シーズだけでベンチャーを立てたとしてもうまくいかないのではないかと思います。ただし、研究者は自分の技術力に自信を持っているために、その技術を前提にビジネスを作ろうと考えがちです。その結果、消費者や社会が本当に必要とした製品を作ることができずに、失敗に陥ることが多いという印象もあります。
ほかの利点としては、大学発ということで政府などの助成金を受けやすい点もあるかもしれません。スタートの資金を支援してもらえるかどうかは、ベンチャーが成功するかどうかの大きな点だと思います。