山﨑秀彦:近い将来、優秀な成績で公認会計士試験に合格するという前提でキャリア・パスを考えてみました。
まず、試験合格後、IPOに強い監査法人(たとえば、EY新日本有限責任監査法人等)への入所をおすすめします。2021年度のランキングは、次の記事を参考にしてください(EY新日本が4年連続首位!太陽躍進で新BIG4の時代に!?2021年
監査法人IPOランキング!『公認会計士ナビ』)。
IPOを目指す会社に対する監査法人の主要な役割は、①財務的な条件が上場審査基準を満たしているかどうかを財務諸表監査の立場からチェックすることおよび②内部統制をはじめとするIPO準備に関する助言や指導を行うこととされます(「IPOにはなぜ監査法人が必要?役割や選ぶ際のポイントを説明」、https://biz.moneyforward.com/ipo/basic/160/)
監査法人入所後、できるだけ早い段階で、IPO準備の実務に携わることを希望し、経験を積みます。その中で、被監査会社のカウンター・パートである経理・財務等の担当者とのやりとりを通じて、経理や財務等の実務を俯瞰的に理解するようにつとめます。
そして、自分でIPOを手がけた被監査会社やあなたの評判を聞きつけたIPOを目指す会社等から、ハンティングされるのを待つか、自分から将来のCFO候補者として自分を売り込むことをおすすめします。このようなキャリア・パスをたどれば、それなりの会社のCFOの職にかなり早い年齢で
つくことができると思います。
その後は、CFOとしてキャリアを積むか、地方の金融機関等に転職して、金融の勉強をしたらいかがでしょうか。IPOがわかる公認会計士で、かつそれなりの企業のCFOの経験をもつビジネスマンでもあった。その後は、財務のプロフェッショナルとして大いに活躍できるようになるのではないでしょうか。