Yoshi Yamaguchi:自動運転はすでに広まっています。私も自家用車を運転していますが、高速道路では非常に助かっていますし、実際に使用すると疲労度がまったく違います。もちろん自動運転なしでも運転は可能ですが、支援されていることの安心感や快適さは一度使うとやめられません。おそらく使用している多くの方もそのように感じていることと思います。
現在日本で走っている自動運転機能搭載の自動車の一定以上の割合には、自動運転レベル2の運転支援が搭載されています。これはまだあくまで運転手の補助としての機能にとどまるということです。そして、昨年、国内企業ではホンダの自動運転技術が自動運転レベル3に達したというアナウンスがされました。これは、条件付きではありますが運転の主体が人間から自動車に移ったということです。技術の面だけ見ればこの分野は日進月歩で、10年前と現在で大きく異なるように、いまから10年後にも大きな進化が起きていると期待できる分野です。また時代の要請としても、高齢者の運転が増える中で、自動運転技術によって不幸な事故が減ることが期待されているので、ますます市場が広がっていくことと思います。
自動運転レベルは5まで定義されていて、ここに達しないと完全な自動運転は実現はできませんが、現在までで浸透してきたのと同様に、これからも自動運転が人間の運転の置き換え続けていって、数十年後には思い描いていたような近未来的な世界が来るかもしれません。