Jun Mukai:そんなことにはまあならないでしょう。なぜならプログラミング言語というのはファッションというよりは実用的な道具だからです。 すごく卑近な例ですがたとえば、ドライバーを手で回すか、電動ドライバーを使うかみたいに考えてみてください。プロなら基本的には負荷の少ない電動ドライバーを使うし、しかし状況に応じて(たとえば小回りがきくなど)手回しを使い分けるものでしょう。いまはそれが流行なので、といってなんでも手回しにする人はまあいないんじゃないかな。電動ドライバーのなかのメーカーによる使い勝手の違いはあるだろうし、そのなかの流行り廃りや個人的な趣向はありますが、手回しか電動かには違いがあります。 また、病院にいって、医者がいまの流行り廃りで処置や検査法や施術を変えたら怖くないですか。その症状と最新の研究から適切な施術を決めてほしいものです。 プログラミング言語も実用的な道具です。有効なもの、便利な使い方もあれば、そうでもないという局面もあるものです。C言語は今となっては非常に古い言語であり、ほかのプログラミング言語の発展によって便利な局面はかなり減ってきました。今でも他の言語にはなかなか代替しづらい局面はないでもありませんが、そういうニッチ以外では採用する意味がないものです。こういうものはリバイバルによって流行するというような種類のものではないと思います。 C言語の言語仕様が発展することで便利になり、リバイバルするということはなくもないですが、C言語においてはそれもむずかしいように自分は感じます。過去の資産が膨大であり、互換性を維持しつつ発展させるのはなかなかむずかしいでしょうし、C言語の良さを維持しつつ利用されやすい局面を増やすといつ発展の方向性はちょっと思い至りません。そういうことができたとしてそれはまだC言語とよべるようなものなのかという疑問もなくはないですね。(Read more)
kmizu:可能性はゼロとは言いませんが、C言語に改良を加える方向でリバイバルするのはおそらく困難だろうと思います。少なくとも、既にある膨大なC資産を使えて、かつ、Rustなどが取り組んでいるメモリ安全性の問題をうまく解決した形の言語(ないし処理系)を作るのは特に人的リソースの方向でかなり困難だと思います。 原理的な話としては、メモリ安全でありかつCの仕様を満たすように開発されたFail-Safe C https://staff.aist.go.jp/y.oiwa/FailSafeC/ (産総研の大岩さんが開発)のような処理系はないではないのですが、このような処理系が主流になるのは控えめに言ってもかなり困難なようには見えます。 また、仮にこのような処理系が主流になったとしても、現在のCの表現力は2023年となってはやはり心もとないものがあります。あえてやるなら、質問者様が「未来を作る」くらいしかないのではないかと。 Fail-Safe C: Top Page https://staff.aist.go.jp(Read more)