K/U-NEXT Comic:まず、不倫は刑法上の犯罪ではなく民法上の不貞行為にあたります。なので、不倫でバッシングされるのなら刑法上の犯罪に問われる道路交通法違反や傷害罪、脅迫罪や性犯罪等の場合もっとバッシングされて然るべきだと考えます。 不倫報道でダメージを受けるとしたら、 ・相手と揉めた経緯ややり取りがダサかったのでイメージを毀損した ・相手が傍から見て不釣り合いな相手でイメージを毀損した 以上のものであってはいけないと思います。活動自粛とか謝罪会見、引退をするようなことではないかと。 不倫や浮気についての考えとしては、当事者間の問題でしかないので外野がとやかく言うものではないというのがベースです。不倫でないと気持ちが燃え上がらない人、相手が既婚者であることに背徳感やスリルを感じ燃え上がる人、浮気に耐えてる/許してる自分が好きな人、等々色んな人がいますしそれは他人が口出しする問題ではありませんし、誰もそんな権利はありません。個人の嗜好や性癖の問題なので。 その上で、不倫をするのならバレた時に被る社会的・経済的な損失を理解して行うのならしっかり隠し通すか上手いこと折り合いをつけるのが大前提です。ここで揉めたり知らぬ存ぜぬをするから告発されて世間に曝されるわけですから、どうせ火遊びなら延焼させず粋に遊んでほしいと思います。共犯なんですから。 浮気についても重複することが多いですが、ここでは婚姻関係にない状態での不貞行為を浮気と定義します。その場合、婚姻関係という契約を結んでいないため法的な違反は無いはずです。まさに個人の問題です。 その昔、中島らもは「浪人生ですが同じ予備校に通う子のことを好きになってしまい、勉強が手につきません。どうすれば良いでしょうか」という相談に「運が悪かったですね」と回答しました。その理由は以下です。 恋の病と表現されるように、人を好きになるのは病気の一種である。あなたは受験前に風邪をひいたのと同じだから運が悪かったとしか言いようがない。ただ、本当に恋なのかは疑わしい。彼女への気持ちが執着や依存や逃避、性欲という言葉に置き換えられるならそれは恋ではない。仮に「この思いは一年封印して大学に合格したら彼女に気持ちを伝えます」という考えを持っているならそれは血の通った人間の考えではない。 大まかに言うとこんな内容です。浮気されて自分だけのものでなくなったので嫌うようなら、それは独占欲とか執着、浮気相手がしょうもない相手で嫌悪感を覚えた場合なら自己愛、代替する言葉はいくらでもあります。それらで置き換えられない状態、浮気されようが気にならない関係や気持ちならもう当人の問題としか言えないからで、そこに他者が非難を加えるのは野暮も良いとこだと思います。 なので、自分のスタンスとして他人の不倫や浮気について全く興味がないのです。自分自身も不倫も浮気もしたことがありません。これは清廉潔白な人間であるということではなく、特定の誰かに依存する生き方をしてきていないこと。また、仕事で作家さんの人生に関わっているので、プライベートでまで他人の人生に責任を追いたくないし過剰に踏み込みたくないからなのです。 有名な話ですが、ミッテラン元フランス大統領はメディアから愛人と隠し子の存在を問われた時に「Et alors?(それがどうしたんですか?)」とだけ答えました。大統領の職務に関係のないことだからです。 彼の葬儀には二桁にのぼる愛人が参列し、そのための席次も用意されていました。当時のフランス国民はその光景を称賛したそうです。理由は「愛人を多く作れるくらい魅力のある人物でないと国の舵取りは任せられないし、公人としての能力や功績と私生活の是非は別問題」というものだからです。全くもって同意します。(もっと読む)