澤田秀之:インドは中国と並び、人口が飛び抜けて多く、また増加し続けており、更に経済が大きく発展し続けていることが大きな理由であると思います。ご指摘のAlphabet,
Microsoftは、ICTの分野のGiantであり、インドもICTの発展を国策として進めてきています。そのような中で若い世代がICT技術が今後、国際社会の中で発展していく最有力分野であると考えるのは必然であり、そのような中でGAFAMに強い興味を持って欧米の国へ留学し、人一倍頑張って活躍したいと考えるのが自然の流れなのではと思います。また、インドは公用語をヒンディーと英語としており、英語圏への留学の敷居もそれほど高くないのかも知れません。
日本も戦後の経済発展が華々しかった時期には、欧米に追い付け、追い越せと、若い世代が積極的に海外に出ていき、また海外の情報を多様に受け入れて、今の豊かな国が作られてきました。そのころの研究成果が、昨今の日本人研究者のノーベル賞の受賞をはじめとする、沢山の成果に繋がってきたといえると思います。日本は既に人口減少のモードに入っており、社会・経済についても、昭和の時代のような大きな発展は、そう見込めないようにも見えます。